こんにちは!社会保険労務士srです。
今日は、最近話題の【45歳定年制】について記事にしてみたいと思います。
この発言には、批判もあるようですが、ある意味で「なるほど・・・」
と思いました。
僕は、「終身雇用」は既に終わっていて、個人個人が会社に頼らないで
生きていくすべを持つべきだと思っています。
ちょっと言い過ぎかもしれませんね💦
生きていくすべを持った方が良いと思います、と言い換えます。
でも世の中は70歳定年制
今年(2021年)4月に「高年齢者雇用安定法」改正により、
1 継続雇用制度の導入
2 定年の引き上げ
3 定年制の廃止
これらを70歳まで伸ばすことが努力義務となりました。
これは、将来の定年制を65歳、70歳にする確実な布石です。
定年制は70歳義務化となります。数年後にはですけど。
この法改正には、以前のブログでも問題提起しています。
【高年齢者雇用安定法】改正施行
現実には、少子高齢化により若年層の労働人口は、確実に減少しています。
一方、働かなければならない高齢者は増えてきています。
実際に企業人事で採用の仕事をしていると、60歳超或いは65歳超の方の
応募も増えてきています。
でも残念なことに、「何かできる仕事ありますか?」という方が多いように
感じます。「これができます」と言われても、「委託業者さんにお願いして
いるので」とお答えする内容がほとんどです。
働く側も雇う側も、準備ができていないように思えます。
特に雇う側は、「定年を過ぎた人」という感じで、低い賃金での単純作業
しかイメージしていません。
また、働く側も「過去の栄光?」で中身のないスキルを・・勘違いしている
ことも・・・・・
なので、意識を変えなくてはならないのです。
それらに対し「45歳定年制」は、インパクトがある問題提起であると思われ
るのです。
ぼーっと生きてませんか?
NHKのキャラクターの口癖をまねた訳ではないですが、この質問にどの
ように答えますか?
僕は、たまたま50歳で会社から社会に放り出されました。
そして、それにも懲りず54歳で再度会社から社会に放り出されました。
そこで、自分の中に蓄積されているものが無い・・・訳ではなかった
のですが、芯になるものは無いと気付かされました。
それなりに真面目に・・んー違いますね・・真剣に仕事はしてきたので
経験は人より多くあったように感じます。(良いも悪いも)
しかし、バックボーンはなかったように感じます。
そこから一念発起して、士業の端くれになるべく努力、修行をして来まし
た。(未だ途上ですが)
そこで、50歳の時に何も起きなかったら・・と考えると・・・
ぼーっと生きていたのだろうな、と感じます。
どちらが幸せだったか・・は、わかりませんが・・少なくとも今の方が、
ぼーっと生きていません(笑)。
常に日々何かを考え、何かと戦い、無我夢中です。
まとめ~45歳までに準備
45歳で定年になっても、行先は色々ある。または、好条件で継続雇用に
なる。このような準備をしておかなければならない。
これが、「45歳定年制」の言わんとするところであろう。
45歳までは、家庭や会社で忙しすぎて自己研鑽に費やす時間はない、と
いう人は多いでしょう。
僕も一瞬そう考えてしまいました(笑)。
でも、自分のその頃の生活を考えると・・・恥ずかしくなってしまいます。
(まさしく、ぼーっと生きていましたから・・・・)
仕事で疲れている、を口実に、仕事が終わると晩酌して就寝。休日も疲労
回復を言い訳にゴロゴロ・・・ゴルフだけは早起きして出かける。
結構時間を浪費していたと思います。
自己研鑽する時間は・・・ないことはない・・・
話変わって、昨今の働き方改革では、労働時間の管理が厳しくなっています。
そのため、生産性の向上が叫ばれていますが、そんなに妙手はありません、
と聞きます。少し前までは、僕もそのように思っていました。
でも、社員のスキルアップこそが、生産性向上のための妙手だと思われます。
そのため、企業は今後、専門性の高いプロフェッショナルな人材を求める
ことになっていくと思われます。(それをジョブ型雇用、ジョブ型人事制度
というかどうかは置いといて)
また、そのような人材を求めることによって、雇用の流動化も促されること
になるでしょう。
まさしく「終身雇用制度」は、終焉を迎えることになります。
自己研鑽をすることによって、自分の興味にも気付かされ、その分野への
関心が高まり、労働意欲も増していくことになります。
45歳定年制度を考えることにより、70歳定年制が実現されるのです。
本日も最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。
コメント