こんにちは! 社会保険労務士srです。
Excel 上手く貼れなかったので、画像にしました💧
「多分、この最終形がイメージされないまま導入すると、結局使えない
システムとなってしまいます」← 前回は、ここまで。
ということで、本日からは、このイメージを具現化して行こうと思い
ます。(あくまでも中小企業が対象です)
勤怠管理システム導入の効果
1 社内規定が整備される(コンプライアンス)
基本的に、勤怠システムに組み込む内容は、就業規則等に
規定してあることになります。
規定してあること=労働基準法等に準拠したこと
ですので、未整備の個所は整備しなければなりません。
根拠を示せなくなるので。
主たる未整備の部分は、
・変形労働制(規定されていないのに、それらしき運用されている)
・36協定等の労使協定
・賃金規程
・休暇、休日、遅刻、早退、休憩等の規則 等々となります。
2 従業員のモラル、レベル向上
規則に拠らない(笑)、勝手な運用、解釈、不正打刻等がなくなります。
僕の経験では
・休日の月を跨いだ貸し借り(有給休暇がなくなった場合など)
・勤務日の勝手な振替(休日の振替ではありません)
・いつの間にか設定されている、半日勤務
・仕事がなくなると、帰ってしまう(就業時間でもないのに) 等々
3 権限の明確化(管理者層レベルの向上)
勤怠がシステム化されると、承認者が必要となってきます。
第一承認者は、現場の管理者になりますから、システムというか
規定に精通することが求められます。
また、権限を正式に与えられるのですから、それなりの自覚が
生まれます。
マネジメントの第一歩とも言えるのではないでしょうか?
どんなメーカーと組むか
ここは、肝となるところです。
僕の経験では、大手と言えども信用してはいけない(笑)、と
思っています。
1 パッケージで売りたがるところは、信用できません。
「どうぞ、ご自由にカスタマイズを!」というメーカと、
組んだ方が良いです。
2 最低でも、労働基準法に詳しい担当者がいることです。
システム会社ですからシステムはプロですが、組み込まれた
パッケージ以外の知識がないメーカーではダメです。
3 ここは可能ならばですが、導入しようとしている会社の
業界を知っている担当がいるところです。
例えば、シフト、夜勤について知見がないメーカーでは、
福祉・医療関係の勤怠システムを構築するのはしんどいです。
※そして最後に、導入しようとする企業側にも、労働法令関係
に精通した担当者がいることです。
そうでないと、単なる使えないパッケージを導入してしまう
からです。
「そこまで詳しい人間はいないよ」という会社は、僕のような
社会保険労務士に、構築メンバーに加わってもらうのが良い
と思います。
いや、これは本当に!元はとれますよ。
導入の効果に納得し、メーカー選定が終わったら、いよいよシステムの
中身に進んでいきます。
本日も最後までお読み頂き、まことにありがとうございました。
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